好っきゃねん!!大阪

 大阪のイメージ。あつかましくて、うるさくて、エゲつなくて…。
 Oー157もセアカゴケグモも大阪発だし、なんかしらやらかしてくれるのも大阪だ。キダタロウも上沼恵美子も浜村淳も大阪だ。
 だけどおとなしい保守的な土地に3年も暮らしてみると、その反動でカオスの世界に飛び込んでみたくなった。
 好っきゃねん!!とはとてもまだ言えないが、これ以上壊れようのない都市景観と 下町の飾らない景色を見ていると、いろなことがどーでもよくなり、まぁちょっと大目に見たってぇ〜や、と大阪人への共感がわいてくる。

 

早速ヒョウ柄発見

  大阪のオカンといえばヒョウ柄だ。来るなり近所で見つけてしまった。
  ウンコ座りで庭木の手入れをしているヒョウ柄スパッツのおばあちゃん。
 うちの近所は長屋が多い。庭がないので路地(ろーじ)に物干し竿を垂直2段構えで 設置し、ステテコやらパンツやらもかまわず干す。たぶん誰も取らない。
 合理的だ。

 

 

まけて!!

  スーパーのチラシが入っていた。
  「たけのこ(和歌山県産)398円おひとりさまにつき おひとつかぎり」
 買いに行くと、それはそれは小さなタケノコでございました。
「なんやのん!!コレっ!!こんなん皮むいたらなんぼもあれへんやんっ!!まけてっ!!!」とはよー言わなんだが…。

 

 

すんません

  区役所に住民登録に行ったついでに住民票をもらう。
 役場のおっちゃんは 「今、登録したてやから…」と住民票を手渡してくれた。
  登録したばかりだから間違いがないかチェックしてね、という意味なのだが、 「登録したて」という言い方がなんかおかしい。
 「焼きたてだから熱いから注意してね」みたいな。
 4月1日だけあって区役所の込みようはすごい。
「それだけ忙しいんやから、ちょっとぐらい(税金で)積み立ててたって、えーやんな」と 言うと、すまなそうに
「ありがとうございます」と笑っている。
  それにしても「ありがとうございます」の多いい街だ。 バスを降りる時も「ありがとう」。おつりをもらって「ありがとう」。 お母ちゃんも子どもが他人から何か貰ったときは「ありがとうはっ!?」と 怒って教え込む。
 「すんません」も多い。「ありがとう」と「すんません」が 狛犬のように対になっている。街を歩き耳を澄ませば 「ありがとう」「すんません」「ありがとう」…ばかり聞こえてくる。