メンチ

  大阪では「ガンを飛ばす」ことを「メンチ切る」という。
 私がトロトロ車を運転しているとオッサンは クラクションを鳴らし、抜き去った後で必ずと言っていいほど 「どんなやつが運転しくさんねん」と言わんばかりにふり返りざまにメンチ切る。
 オッサンだけではない。
 スーパーへ行きしな、手押し車のおばあさんがいた。自転車にようやく乗れるようになった4歳くらいの男の子がこのおばあさんを追い抜くときもメンチを切った。
 お母さん、注意しなよ。お年寄りには優しく!って。
 ボケとツッコミだけでなくメンチ切りも英才教育のたまものだ。

 

誰がために鐘は鳴る

  カーンカーン。朝から鐘が鳴っている。どこかに教会があるんやな。神戸みたいや。
 それにしてもカーンカーン、一向に鳴りやまない。今日はさてなにかあったのだろうか?
 買い物に出るとき、わかった。鐘の音ではなく、鉄工所の音だった。 納得。

 

コノミヤ

  スーパーコノミヤに行っている。
 レジにサイン色紙が飾ってある。誰のサインやろ。 赤井秀和だ。
 ドラマで スーパーの店長役でコノミヤにロケに 来ていたのだ。  
  ドラマは「なにわ金融道」。
 なんかそのまんまやなぁ。

 

包丁屋さん

  自転車でスーパーに行く途中、「包丁研ぎます」の露店が出ていた。ああ、今でもこんなんあるんや。
 今度いっぺんやってもらおうかな、と、場所を覚えておくために目印を探すと、そこはなんと小学校の正門前。
 学校の防犯が過剰なほど取り上げられているというのにこの無防備さ。
 大阪って…。