水着

  宮古島へ行くことになった。2泊3日のツアーは往復航空運賃より安い。
 「民宿」ではなく「ホテル」なので ゴローとしてはおもしろくないかもしれない。
 ま、背に腹は代えられず、や。
 「ああ、そうや。新しい水着がほしいな」と言うと
「沖縄で買えば?」とゴローにしては珍しく気の利いたこと言う。そのあとすかさず
「海人(うみんちゅ)水着にせーや!」と爆笑して付け加えやがった。

 

大阪のおばちゃん議員

  大阪のオバチャン議員の話を聞いた。
 わからないことが呪縛となって思考停止になってしまわないために、 わからないことはなくそう、と説く。 物事には前提がある。前提があって成り立つ。そしていろいろな角度から物事を見るのだという。
 日本はあたかも自治があるようだが、「日本は立憲君主の中央集権国家」が 「前提」だと言う。
「だから地方議員になったとき、ごちゃまぜの丼喰うてるような 気になんねん!」
 街の空気の中で自分の言葉が生きるかを確かめるために、街頭演説は有効。 生活レベルの問題を議会で質問として変えていくことが議員の仕事。
 学者の話を自分の街にあてはめたとき、回路が詰まってしまわないよう息を通わし、地域や暮らしと結びつけるのが議員の力。
 議員になるとあたかもわかったかのように専門用語を使いたくなる。 「今日は晩ご飯何にしようかなぁ」と一人になって普段の自分に戻ったとき 「そまらんとこ」と思い出してほしい。
 財政を見るとき、「そのお金、どこから出てんのん?」 「どの法律に基づいて執行してるか」が大事。どれだけの法律と権限の追求、 大元を辿る作業。
「頭預けたら絶対アカンねん!」
 長期計画というシステムには誰かが残って責任を取る人がいない。 だからおかしいことがあるときはみんなに言うとくねん。 みんな知ってんで!と、みんなに知らせるという保険をかけるねん。
 行政、税金を執行していくシステムは、「公正・公平でなければいけない」 という前提の施策でないといけない。
 今日は「予算・決算を読む」という講義だったのだが、 オバチャンの「問題意識がなければ読めない」の一言で みんな自分たちの街から持ってきた重たい予算・決算表は役に立たなくなった。

 

ハンテン・ハンキミ?

  集会で知り合った女性が言った。
「私は基本的にハンテン・ハンキミだから」
  ハンテン・ハンキミ???? かなり考えてから合点がいった。ああ、反天皇制・反君が代ね。
  「日の丸君が代」は、「ヒノキミ」と言うらしい。
 せっかく覚えたのでどこかで使ってみたいのだが、 なかなか機会に恵まれないでいる。

 

道頓堀ダイブ防止壁

 

  阪神優勝の時に大阪市が道頓堀ダイブ防止用の壁を 作るというニュースを見てキョーコさんがかみついた。
「なんで大阪市民はこんな税金の使い方されて怒んないんだよっ!」
わたしはそのとき、うん、まぁ、祭りみたいなもんだからね、 と答えたが、今になってふと思い出した。
 それまで20年ちかく優勝してなかったのだから、 壁なんて必要がそもそもなかったのだ、と。
 御堂筋パレードしかり、阪神優勝は経済効果だけでなく、 大阪に思いがけぬ支出ももたらした。