お調子者、選挙カーに乗る

  選挙カーに乗せてもらった。
 舌っ足らずでつっかえながらマイクで街宣。
 申し訳ないけど、ちょっとドライブ気分。
 問題点がわかりにくく、伝え切れていない現状で 「サカクモまちづくり」を争点にするのは難しかった。
 共産党議員だけが「記念館」のむだ遣いにふれただけで、あとはタケ子をはじめ、賭に出る候補者はいなかった。
 現実はそれほど保守化しているのだろう。
 ウソかホントか知らないけど、選挙ポスターの背景に 「雲」がある人は「サカクモ推進派」というウワサも聞いた。
 市民だけでなく、議員をも分断してるとしたら、そんな「まちづくり」って、なんの意味があるのだろう。
 選挙カーでいろんなところを回った。
 車から手を振っているうちに、 ふと、自分がこの町に別れを告げているような気持ちになった。
 商店のおじさんが道に出てきて手を振ってくれた。
 名簿にないけど自分の活動を見ていてくれる人がいる。 議員冥利につきる、ってもんだろう。
 トモジイの家の前を通る。
  「シッシッ!」と追っ払う仕草をするので、 わざと大きな声で
「お手を振ってのご声援ありがとうゴザイマスゥ〜!」
 と言うたった。 トモジイはズッコけていた。
 マンガのようなおっさんだ。

 

開票日

  ネットで開票速報を見る。
 次々に当選が決まって、いつのまにやら最後の1議席。
 だれやねん、「現職はほぼ当確」なんて言ったのは〜。
 ネットの画面に釘付けで風呂にも入られへん。
 1時過ぎるだろうと言われていたが、 2時近くなってようやく……
                           (つづく)

 

開票日2

  1時過ぎるだろうと言われていたが、 2時近くなってようやくタケ子の当選が決まった。
 よりにもよって当落線上に護憲派が並び、 次点のおじさんとはわずか6票差だった。
 1票にひとりひとりの顔が思い浮かぶような結果。
 「運」がいいのか悪いのか、タケ子も複雑な思いだろう。
 さて、これで議会はほぼ、オール与党。 さすがに「憲法改正の意見書」なんてストレートなものは 出してこないだろうけど、 「国民投票を早期実現させる意見書」 みたいに、言葉を変えて小出しに提案してくる可能性は大。
 野党が手を結ばないように、あの手この手を仕掛けてくるかもしれない。
 さぁ、どうする?

 

グループホーム退去トラブル1

  父が新しいグループホームに移ることになった。
 以前いた施設から請求書が来た。
 みると、日割り家賃の他に、「お部屋クリーニング代」として 6万円記載されていた。
 賃貸住宅の場合、「経年劣化」に伴う改装費 (畳やふすまの入れ替え、壁紙張り替え)は 貸し主負担が原則だ。施設だって、「敷金」に値する「入居金」を入居時に 支払う「入居金」のなかで本来償却されるべきではないか。
 施設の人に確認すると 「お父様の場合、車いすをご利用で床も痛んでいます。」 と別途請求の旨を述べた。
「じゃあ、メンテナンスにかかった改装業者からの領収書を 送ってくれ」
 というと、しばらくたって送られてきたのは 改装業者の「見積書」だった。
  「領収書」をくれ、と言ったのには理由がある。 なぜなら、父の退所後すぐに別の利用者が入居していたからだ。とても改装したとは思えない。たぶん恒常的に、「見積書」で請求し続けてきたのではないか。
 それにしてもセコイ。やることも金額も。
 年寄り相手に良心が痛まないのだろうか。 もちろん、事務の人だって会社の一員として 悪いことだとも知らず今までやってきたのだろう。でも少なくとも、工事をしたかどうかはわかるはず。
 今となっては確認すべくも無いが、 先日、たまたま入居スペースを訪れた時の 施設職員の凍り方で、やっぱアヤシイと確信した。(つづく)