花よりもなほ

  「花よりもなほ」を観た。
  せりふのひと言ひと言が意味をもち、しかも笑えた。
 登場人物である庶民たちの図太さ、したたかさに是枝カントク自身が重なる。
「桜のように潔く散るまで」と、仇討ちを考えている主人公に対して
「桜が散るのは、来年もまた咲くためですから」
  「サムライ魂」だの「武士道」だの振りかざしている人に、 この言葉の意味を感じてほしいもんだ。

 

プリンスという人

  安倍しんぞーが政界のプリンスなら、 福井総裁は日銀のプリンスなんだそうだ。
 プリンス、つーか、じーさんじゃんかよぉ!!
 それこそ正しい日本語を使ってほしいのダ。

 

男の品格、と言う人に

 

  本の広告に 「男の品格」というのが載っていた。

 〜仕事は男の中身を作り、遊びは男の行間を広くする。
 会社、家庭、恋愛、趣味、美学、人生観……
 男が誇りを取り戻せば、きっとこの国は凛とする〜

 のだそうだ。
  「銀座のママが教える・・・」とどこが違うのか。
 「品格」を求める人は、「品格」さえあれば モラルは守られ、ノブレスオブリージュとやらで、 むちゃくちゃ儲けた分を還元してくれるとでも思っているのだろうか。
 んなワケあるかいっ!!

 

経済制裁

  北朝鮮の発射したミサイルの件で、「経済制裁」の声が政治家や自治体からあがっている。
 鳥取ではさっそく国民保護計画に基づいて対応する行政職員の姿が映し出された。そのわりには「避難訓練」みたいな、のんびりした印象だった。
 テレビのニュースでは道行く人が厳しい表情で 「毅然とした対応をしてほしい」と言う。
 一方で大阪のコリアタウンの若者が
「ここにはいろんな人が共生している。 国どおしの政治のいさかいでバランスが 崩れてしまわないか」と心配していた。
 額賀や麻生は、やられるのを待ってるくらいなら、敵地攻撃も違憲ではない、みたいな発言をした。
 そんなに朝鮮半島が憎いかよ!と腹が立ったら、急に焼き肉が食べたくなって、近所の韓国料理屋さんで腹ごしらえ。