夕飯を作っていると電話がかかってきた。
今月で契約の切れる3K新聞からだった。
「すんません、今月キャンペーンになっていて」
「もう今月いっぱいでいいですよ」
「いま、キャンペーンの契約が取れなくて、こうして一軒一軒雨の中まわらせていただいてるんです」
今日から急に冷え込んできた。前に来たあのおっちゃんやろうか。返事に困っていると、
「もうほんまアカンのですわ。頼んます」と泣きそうな声になっている。
そうだよな、販売店の人が悪いわけちゃうもんな。
「じ、じゃあ、あと3ヶ月・・・。」
「そんなん言わんと!半年っ!!粗品も差し上げますから!お願いしますっ!!」
今からすぐそちらに行きます!といって5秒ほどでウチに来た。さてはウチの契約切れるの知ってて、「キャンペーン」と言ったな?!
前の浜村淳みたいなおっちゃんでなくて、今度は若い2人組だった。
粗品のポリ袋を受け取り契約更新のサインをする。若い男は
「なんかあったら、このケンちゃんに言うたって下さい」
図体のでかい「ケンちゃん」はどうも、といっておじぎをする。
「ケンちゃん、言うても、なんとか屋ケンちゃんとちゃいますから!」
朝日新聞の勧誘が同じコトをしたらエライ目にあうだろう。
えーなー、3K。コワイもんなしやな。
そういえばこの「なんとか屋ケンちゃん」のネタ、 前もあのオッチャンが使ってたやんか!!定番かいっ!!