介護付き有料老人ホームと老人健康保健施設を見学に行った。
今父が入居しているグループホームでも月20万円はかかるのだが、 有料老人ホームはそれにプラス入居金が必要となる。 ピンキリだけど、少ないところで100万円、おおいところで何千万。
今日見学したのは合計2000万円というところだった。
企業の寮を改築したそうだが海の近くの木をふんだんにあしらった施設。ロビーも落ち着いていて職員の応対もていねい。 でも、2000万円やで。誰が行くねん……というのが感想。
安価な生活施設である特養はもう造られず、一つの施設あたり入居まちが 何百人という現状だ。在宅がいつか無理になったときの受け皿として施設は必要だと思う。
少子化や核家族化で支える人が少なくなっているのもわかっている。 施設にはいるのに何千万円もするしくみでいいわけがない。
それにたとえ大枚をはたいても 「痴呆がありますと他の入居者さまにご迷惑がかかりますので」 とやわらかい表現で断る。お金があっても一生ウカウカできないのだ。
老健でも入居金はなものの、料金が1ヶ月20万円近くかかる。 着替えやタオルは家族の負担を減らすために一日700円でリースになっている。
(おむつ代も含め)
みんな同じ「制服」を着て、食堂で余暇を過ごしている。ここは90床ということだが、父のいるようなグループホームに比べると圧迫感を感じる。
グループホームくらいの規模で、痴呆の有無にかかわらず、医療と連携し、食事や排泄、身体のケアを特養なみにしてもらえたらいいのに。ただそれだけのことなのになあ。