父の入院3カ月

  父が入院してもうすぐ3ヶ月になる。
 病状は安定しているのだが、 受け入れ先が決まらず宙ぶらりん状態だ。
 とりあえず医療的には常に見守りがあるのと、風呂や歯磨きなど身の回りのことをしてもらえるなど、今の状態に限って言えば、とても幸福な時間だ。
 受け入れ先があれば、という不安を除けば。
 健康状態の安定と居場所があるということに尽きる。
「お父さん、2〜3日旅行に行ってもいい?」
「ええよ。行っておいで。大丈夫や」
「お母さんに来てもらう?」
「いや、ええ」
「なんで?」
「お母さんが来るとうるさいから」
「わたしは?」
「あんたはええ。たまにはちゃんとせんといかんから」
 キビシイ娘がいると緊張するらしい。
 テレビを観て
「あの人誰?美人やなぁ」
「浅田真央さんだよ。スケートの選手やで。 そういうところだけはめざといねぇ」
「そうか。ハハハ」
 こんな日がいつまで続くのだろう。幸せなのかせつないのかわからなくなる。

 

物思いの春

  なんかせつなくゆうつな気分が続いている。
 お父さんの受け入れ先は決まらないし、
今までいたグループホームの精算もすすまないし、
ゴローはアレルギー性のぜんそくになりそうだし、
タケ子の選挙は心配だし、
洗濯物はたまってるし、
教育基本法が改悪されるかもしれないし、
ちっとも体重は減らないし、
写真の焼き増しもしなくちゃいけないし、
サカクモのまちづくりは コトの是非を越えてしまった感じだし、
民主党の小沢がありがたがられるのもいかがなものか と思うし、
「国家の品格」なんて本が平積みになってるし、
給料日までまだ10日以上あるし、
バイオリンの練習全然してないし・・・・・
 満開の桜の下でためいき。

 

ゆるくて悪かったナ!

  今日、窓口にとても威圧的なオジサンが来た。
 ウチの会社の担当ではなかったので、 詳しいことは主催側に尋ねては? と言うと
「わざわざここまで聞きに来たんやから ゆるい仕事するな!」と怒られた。
 最近、優しい人とばかり接していたので、びっくりしてしまった。
 いちおう客商売なので「すみません」と平謝りしたが、
腹も立たなければこわくもなかった。
  とゆーか、このオジサンにとって、 わたしらのようなアルバイト風情に当たるしか ないんやなぁ。 やるならもっと強いヤツに向かえばいいのに。
 与しやすい相手を選んで言ってるのが気にくわん!

 

ゆるくて悪かったナ U

  そういえば私がコワイものってなんだろう。
 今朝バス停で見かけた今時「シケモク」を集めているおじいさん、
団地のポストに入ってる年金を担保にしたヤミ金のチラシ、
施設に月20万円以上払って支えられる父の老後、
立派なオフィスで時給800円の私のパート……。
 当たり前に目の前で起こっていることや、 それでもつつがない現実の方がコワイ。
 あ、それよか、制御不能の母上殿が一番コワイ。