職場にわたしと同じくらいユル系の女性がいる。
「今日は訂正印のない1日を目指そう!」とワタシが言うと、
「ニャーッ!!」と叫んでいる。
朝、顔を合わせるとついおしゃべりになってしまい、
彼女と組むときは、しょっちゅうタイムカードを押し忘れる。
先日も気づいたときは遅かった。
2人で「ニャーッ!!」と青ざめた。
「ま、また部長に怒られましゅ」
「ううむ、ワタシらは生体認証なしでは事務所に入れんようにしてもらうか!」
「うんうん、チップ埋め込んでくださ〜い!」
その彼女が深刻な顔で言う。
「ねぇねぇレイザルちん。ホワイトカラーエグゼクティブ?だっけ。知ってる?」
「エグゼンプションのこと?ダンナのサービス残業が増えるの?」
「ち、がっーうヨ!!それだけじゃないんだよ! だって正社員の人が残業したら、オラたちが要らなくなるやん!」
「ガーン!!」
「でしょ?やだよねぇ。なんかもっとオラたちみたいのに優しい世の中になってほしいよねぇ」 (←十分優しい会社だと思うが)
その会話を家に帰ってゴローに話した。すると、
「アンタらの話聞いてると、やっぱ競争は必要な気がしてきた」