松山市が2億7千万円かけて市内13カ所に設置した「まちかど情報案内板」が動き出した。
タッチパネルで観光案内などを見ることが出来る。
また余計なモノにお金を使うなぁ、とピコピコさわって遊んでいたら、ふと視線を感じた。
見上げると、なんと監視カメラだった。
「案内板」に監視カメラが付いてるなんて、行政からの説明も、マスコミの報道にもなかった。記者もどうして取材して写真まで撮りながらカメラの存在に気づかなかったのだろうか。監視カメラを問題と思わなくなってしまったのだろうか。
銀行や商店などならともかく、役場や学校、病院など、すべての人に開かれているべき公共空間に監視カメラはなじまないと私は思う。
実際、大阪の藤井寺市でも自治会への監視カメラへ市が助成金を出すことについて「めずらしいこと」と新聞に載っていた。
「まちかど案内板」は2004年6月に認定された「坂の上の雲のまち地域再生計画」の取り組みの一つだ。
「地域再生計画」には「情報発信施設整備事業については、複数の支援措置を有効に活用しながら実施する事業であり、運営管理は民間の活用を検討している。また全国でも先進的な取り組みのため「様々な調整事項が必要になることがある」と書いてある。
そして、総務省、警察庁、経済産業省、国交賞、道路公団、西日本電信電話、NTTドコモ四国が関係省庁としてあげ、縦割り事業を「規制緩和」することで円滑な事業の実施を図る、のだそうだ。
携帯電話からICカードに記載する「性別・年代・職業・住所区分」を入力し、メンバー登録すれば、ICカードを案内板にかざすだけで「おすすめ情報」「みち案内」「生活情報」が配信される。商店街などでポイントをため特典も当たるという。
誰がいつ何処へ行き、何を買ったか、とか、案内板にICカードをかざしたり、案内板を利用したり、前を通るたびに知らない間に監視カメラに撮られ、誰かに見られ、データーがどこかで蓄積されていく。
悪いことをしているわけではないのだが、誰が情報管理をしているのかとか、全く相手の顔が見えないだけに不快だ。