阪神優勝に「国旗」を思う

  ウエストポーチを買いに、山用品の店に行く。 ここでも「六甲おろし」が絶えず流れている。
 なんでも今日から3日間、優勝セールだそうな。 ひっきりなしにかかる六甲おろしに惑わされ、 なにを買いに着たのか自分を見失いそうになる。
「自然と足と曲があってしまうね」と店員に笑って話しかけると若い店員は、
「たまらんですわ。今日から3日間、拷問ですわ」と苦笑いしていた。
 ふと、日の丸・君が代を思い出した。 やっぱ強制はイカン。ツライで、きっと。
 この1週間、大阪の街を歩けば、イヤっちゅーほどに六甲おろしを聞かされるハメになる。 中学生くらいまでは「六甲おろし?どんな曲?」ってカンジだったのだが、 いつのまにか覚えてしまった。
 関西ではコドモは物心つく前からユニフォームを着せられ、甲子園で洗礼を受ける。 (他宗派のばあいもあるが)
  シャッターにトラの絵を描いたり、そればかりか 「タイガース」だの「トラ吉」だの店の名前にまでしてしまのは、客を選別してしまうという意味で、経営的にどうなんだろう、とよけいな心配をする。
 あれを見ると、共産党や公明党のポスターを貼ってる家を思い出す。
  「ウチはこういうところですよ!!」と不特定多数の人に言い切ってしまう度胸。
 信じて疑わないものがある人は強いなぁ。

 

大阪の治安

  以前、大阪に住む友人から、大阪では自転車がすぐ盗まれるというハナシを聞いたことがある。そーだろーな、大阪ってマナーつーか、治安悪そうやもんな。 と思っていた。
 でも実際住んでみると思ったほどではなさそうだ。(今のところ、を強調したい)
 自転車の鍵をかけてなくても盗まれたことはない。なかなか大阪も捨てたモンじゃないではないか、
 と思っていたら今日、横断歩道の下に自転車を駐輪したら、ライトをパクられた。 その前はベルだった。そーいや、半年の間に確実にパーツが減っている。
 ダイヤやサファイヤをツバメに託す幸福の王子みたいだ。
 なんてのんきなことは言ってられない。自分が痛い目に遭うと急に寛容さが無くなっていく。キィーッ

 

100円バス

  100円バスはフツウの路線バスと違って、路地裏をスイスイ 走る。
 役場や団地や診療所を回って遠回りするから時間がかかるのだが、自分の家の近くまで来るので荷物の多いときはありがたい。なんせ100円だし。
 朝と夕方までの運行だが、これがけっこう混んでいる。
 乗客は年寄り、障害者、妊婦、子連れが多い。まさに福祉バス。
 子犬を買い物バッグにいれたおばあさんが乗ってきた。みんな「かわいいねぇ」とバスの中が和む。
  降りるときおばあさんは運転手に「ありがとうございました」と お礼を言っていた。ワンコもおばあさんにあわせて 「ハッ!ハッ!」とお礼を言っているようだった。

 

サイトーさん講演会

  斉藤貴男さんの講演会があった。
 この日はいくつも講演会が重なったのと、主催者があまり宣伝しなかったためか、 20名くらいの少人数の集会でラッキーだった。
「今の構造改革は日本に住む1億2千万人をマーケットにするため、 国内の制度を変えるためのもの」との見立てには、いろんなことがストンと落ちる。
 昨日発表のあった自民党の改憲案について、
「表現が軟らかくなったのは民主を取り込みたいため。 権力を縛る近代憲法の原則から国民の生き方を定めるものへと憲法のあり方を根幹から変えようとするところが問題」
 斉藤さんはなんとなく感じていることを受け入れやすい言葉で表現するのが うまいなぁ、と思う。改憲案でも女性天皇についても言えるけど、最近は、もはや「それ」を前提とした論議になっている。(郵政のときも)
 個別の話も判断材料として必要だけど、そこが雪崩現象を 起こす原因のような気がする。
 立ち戻るのは後ろ向きで 足を引っ張ってるガンコものみたいだけど、ちょ、ちょ、ちょっと待ってよォ〜!とせめてゆっくり考える時間がほしい。