ゴローのやけにおとなしい(ふり?)。例によって、会社やめたい病だ。
満開の桜の道を抜けて商店街へ買い物に行く。 鉄道の高架をくぐると、長屋が軒を連ね、子どもの三輪車が放りだしてある。下町の雰囲気やぁ、とホッとする。
なんか「あしたのジョー」の町みたいだ。
ふとまた妄想モードになる。
「フフフ。こんな下町にわたくしのような令嬢が。 掃きだめにツルとはこのことね」
白木のお嬢様の気分だ。
「矢吹君!がんばって!会社を辞めちゃいけないわ!」 いつのまにかジョーを支える紀ちゃんになっている。
「なに言うてるんや、ジョー。辞めたらあかん」。西になってしまった。
「辞めるなんて言っちゃいけねぇ。お前には力があるんだ。 こんなところでくすぶってることなんざねぇんだ。 なぁよ、2人で世界を目指さねぇか」
結局最後はおっちゃんになる。
(もう実は辞めてたりして)