大阪のオバチャン議員の話を聞いた。
わからないことが呪縛となって思考停止になってしまわないために、 わからないことはなくそう、と説く。 物事には前提がある。前提があって成り立つ。そしていろいろな角度から物事を見るのだという。
日本はあたかも自治があるようだが、「日本は立憲君主の中央集権国家」が 「前提」だと言う。
「だから地方議員になったとき、ごちゃまぜの丼喰うてるような 気になんねん!」
街の空気の中で自分の言葉が生きるかを確かめるために、街頭演説は有効。 生活レベルの問題を議会で質問として変えていくことが議員の仕事。
学者の話を自分の街にあてはめたとき、回路が詰まってしまわないよう息を通わし、地域や暮らしと結びつけるのが議員の力。
議員になるとあたかもわかったかのように専門用語を使いたくなる。 「今日は晩ご飯何にしようかなぁ」と一人になって普段の自分に戻ったとき
「そまらんとこ」と思い出してほしい。
財政を見るとき、「そのお金、どこから出てんのん?」 「どの法律に基づいて執行してるか」が大事。どれだけの法律と権限の追求、 大元を辿る作業。
「頭預けたら絶対アカンねん!」
長期計画というシステムには誰かが残って責任を取る人がいない。 だからおかしいことがあるときはみんなに言うとくねん。 みんな知ってんで!と、みんなに知らせるという保険をかけるねん。
行政、税金を執行していくシステムは、「公正・公平でなければいけない」 という前提の施策でないといけない。
今日は「予算・決算を読む」という講義だったのだが、 オバチャンの「問題意識がなければ読めない」の一言で みんな自分たちの街から持ってきた重たい予算・決算表は役に立たなくなった。