さかのうえのくもまちづくりを市民に浸透させるために、 子供向けに絵本を作成したことは以前書いた。 こんどは大人バージョンができた。
「まちづくりPR基本戦略計画策定書」というやったら大げさな タイトルが付いている。副題が 「人が人を育み、街を育む循環の創出を目指して」だとさ。
育む、育む、って、入れ歯がはずれてフガフガしてるジイサンじゃあるまいし…。
最初のページには、
【はじめにタイトルにある重要な言葉の定義を示し、皆様の合意を得ることにします】
[戦略] 長期的・全体的展望にたった闘争の準備・計画・運用の方法。
[計画] 事を行うにあたり、その方法や手順などをあらかじめ考えること。またその案。
もくろみ。プラン。 ・・・だってさ。言うことは壮大で結構だけど、アンタ、着工済みの記念館の収支予測もまだ出せてないやんか。
市民を「まちづくりのリーダー(先駆者)」「関心のある市民」「まだ関心の低い市民」の3つにふるい分け、各層ごとにまちづくりに関心を持ってもらえるように市がサポートし、「思い」「志」の伝達により「市民の意識高揚と動機付け」、そして「人が街を育む循環の創出」が基本的な考え方だそうだ。
よけいなお世話、てゆーか、こんなに押しつけいいものか。
さらにケチつけるならば、ここには異論・反論がある人や参加できない人は書かれていない。行政にとっての「市民」は、まちづくりに参加するのが当たり前なのだろう。「非国民」ならぬ、「非市民」かぁ。
「市民」は世代別にも分類される。コドモには「夢や希望」、若者には「己の道を知る」、社会人には「まっしぐらに突き進む」、高齢者には「次世代へ引き継ぐ」だって。
小説から勝手に「エッセンス」なるものを抽出して「メッセージ」を送っている。司馬さんに失礼や。
で、世代別、関心度別に広報活動が繰り広げられていく、という計画だそうな。なんかこれって、自己啓発セミナーとか、ア●ウ●イ商法みたい。