ボランティアが隣組へ

  某与党の選挙プロデューサーから聞いたこと。
 「選挙で公示前の事前活動が出来ないとき、 日頃から地域活動で名前を売っておくこと。今なら特に、子供の安全なんかが関心が持たれるので、警察のOBと 通学路のパトロールなんかをNPOを立ち上げてやったらいい」 とのことだった。
 地域活動と議員の選挙運動はこんなふうにつながっていたりする。 それを知っていて参加して利用するのならいいのだけど。
 近頃、奈良県ではボランティアによる補導の範囲を定めた条例が制定された。
 ボランティアも権限が拡大していけば、「隣組」まであと一歩。 「見守り」と「不審者探し」とでは当然子供への目線も違ってくるだろう。(11/12)

 

塗り絵

  松山のまちづくりを思うとき、ふと、「ぬりえ」のようだ、と思った。
 行政が描いた線に沿って、市民がきれいに塗りつぶしていく。 ちょっとくすんだ色がいいな、とか、ちょっとはみ出ちゃったけど 元気があっていいよね、とかいう人はぬらせてもらえない。「ぬりえなんかイヤだ。好きなものを描きたい」という人は論外だ。
 言われたとおりの色で線の中を忠実に塗り込めていく。 たいへんきれいなぬりえが仕上がるだろう。
 でもぬりえをみて、いくら きれいに仕上がっていたとしても、それを美しいと思う人はいるのだろうか。
 子供が自由に描いた絵にハッとさせられることがある。ぬりえにはそれがない。 「地域の個性」にまで、「地域の特色」でぬりましょうと 色が決められている。なんと退屈な作業。 ぬりえなんてつまんねー、やーめーた! なんて、みんな途中で放りだしてしまわないかなぁ。
 そんなことを期待している。

 

障害者施設にもさすまた

  障害者施設の同窓会に出席した。
 教室にはまたしても防犯用の「さすまた」が置いてあった。
 こんな山の中の1時間に1本しかバスのないところに 強盗が来るのかなぁ、と思う。
 「自分より弱い人間を狙う」といっても、 残念ながら社会の構成員としてその存在さえ見落とされている障害者の集まった場所を狙いに来るとは思えない。(少し前に障害者が襲われる事件があったので全否定は出来ないけど)
 市がいちおう持ってきてくれたのだろうけど、もう少しちがうものを 持ってきて(持ってかえって)ほしかったなぁ。

 

出店許可

  老人寮でのメイドカフェ出店許可がおりた。
 TG曰く、「萌え要素は必要」とのこと。
 よし、店の名前は「介護付きメイドカフェ・キャッツあい」にしよう。
 漫画の「キャッツアイ」は華麗な大泥棒だったけど、こっちの「キャッツあい」の主はこそ泥のばあさんという設定はどうやろか。
 老眼鏡やら、小銭入れやら寮からくすねてきては客に売りつける手癖の悪いばあさん。 盗られたほうも、物忘れが激しいからもめ事にはならない。
 一人だけ犯人がバアさんであることを知っているおじいさんがいる。元新聞記者の万次郎じいさんだ。ばあさんは万次郎じいさんに自分の正体を見破られまいと必死。万次郎じいさんはそれをからかって楽しんでいる。
 ばあさんと万次郎じいさんにはどうやらワケアリの過去があるらしい。
 ……なーんて、また妄想が広がる。