わたしがおばあさんになったら

  「お父様はカラオケなんかお好きですか? こんどここでもカラオケ大会をするんですよ」と施設の職員さん。
 あいにく、父はカラオケがあまり好きではない。
「これからはビートルズを聞くお年寄りも 出てくるでしょうね」
 と職員さんは同行してくれた叔父に目配せをして言った。 叔父はすかさず
「ボクはプレスリーや」と異議を申し立てた。
 私がおばあさんになったら、ピンクレディを歌って踊ろう。
 私の世代ならみんなで楽しめるし、きっといいリハビリになる。
 ゴローはオザキとかサザンとか歌うのだろうか。ウザイなぁ。
 もっと年上のTGさんやキョーコさん達は・・・?  なんて想像すれば老いもまた楽し。

 

ドラえもん

  「スキマスイッチ」というグループの歌がアタマから離れない。 車に乗ってラジオを付けてもテレビでもしょっちゅうかかる。どうやら春休みに公開される映画「ドラえもん」の主題歌らしい。
 それにしてもロコツなくらい、流れる。ヒットやブームがつくられる課程がよくわかる。
 で、ふと「サカクモまちづくり」を思った。
 ハンでついたように、小説にまつわる話が広報などで流され続けた。
「地域でこんなことやってますよ」「学生はこんなことやってますよ」 と地域活動や学生ボランティアをターゲットに、税金を出して、活動を支えた。
 マスコミが取り上げ、じょじょに広まった。有名人を招いて勉強会やらイベントを開いて広め、 「あなたにもできる市民参加」と市民を煽り、「まちづくり債」や「シンボルマーク」を募集し、さも、まちづくりが関心が持たれ、流行ってるかのように仕掛けた。 まさに宣伝(PR)と広告の手法だ。
 事実、最近はイベントばかりに終始している。
 とにかく広告漬けでコトの是非を考えるヒマを与えない。
 中村市政が終わり、疑問や批判や自由な意志が出てくるようになれば、 「広告」でつくりあげられたまちづくりはいずれボロが出てくるだろう。
 さらに広告代理店がつくった計画には大きな欠点がある。それは市民を「消費者」、マーケティングの対象として見ていること、だ。
 行政も忘れている。市民は「サービスの消費者」ではなく、「主権者」である、ってことを。
 あ〜あ、イベント好きな殿には困ったものよのぅ。

 

防災訓練

  大地震を想定した防災訓練の様子が新聞に載っていた。
 「炊き出しをする住民」の図は不謹慎だが、楽しそうだ。

 

地域福祉

  最近の朝日新聞で、どっかの市長が 「地域福祉」を唱えていた。
 今更目新しさもない内容だ。
 行政の人は、「自助」「共助」「公助」と言うけど、自分たちは「公助」の部分で、どう「落とし前」つけるつもり? っていつも思う。
 元気で暇な人同士なら助け合えて、「共助」も いけるかもしんない。まぁそれはそれで勝手にやってくれ、だ。
 でも、うちの父のように、施設や病院さえも受け入れてもらえない人を 「地域」でホンマに責任を持って受け皿となってくれるの?
 「ゴミ屋敷」の人や「騒音おばさん」、1日中空き缶を拾っている人も 地域の住民として同じように支えてくれるの?
 あ、そうか、ヘビィな人たちは「自助」でやってくれってか?