シンゾー君の質疑応答

  シンゾー君は全国知事会からの公開質問状での「あるべき国家像」を問われて
「『美しい国』は『強い国』でなければならない」と答えた。
 他の項目についても抽象的な答えばかりで、知事会のおじさんたちの失笑をかっていた。
 それにしてもシンゾー君の受け答えを見るたびに 「ホンマに大丈夫」やろか? と首をひねってしまう。
 その昔、
「吉本の『アホの坂田』はホンマにアホなのか、それともアホのフリをした『芸』なのか」
 という質問に対して、吉本の社長はこう言って一蹴した。
「ホントのことがわかってしもたら『芸』にならへん!!」
 う〜ん。なんと奥の深い言葉か。
 シンゾー君を見るたび、この吉本の社長の言葉がよみがえるのだ。

 

所信表明演説

  シンゾーくんの所信表明演説にまたケチがついた。
 田中真紀子は
「政治家としてなにを言いたいのかさっぱりわからない。基礎学力強化推進プログラムとご自身でおっしゃっておられたように、自ら基礎学力を身につけていただきたい」
 あちゃー。言われちゃったよ。
 消費税については、「日本語」の斎藤孝先生に
「『逃げず逃げ込ます』は意味がよくわかりませんね」
  「額に汗流す」ってアンタに言われるのもなぁ。
 「頑張る地方応援プログラム」??
 ……などなどと聞いて、わたしはふと小学生の時にさんざん 書かされた「反省文」を思い出した。
「廊下を走ってはあぶないので、2度と走らないように気を付けます」みたいな。
  「再チャレンジ」「人生二毛作」もアブナイぞ。
 どんどん不安定雇用になって、誰でも「再チャレンジ」しなきゃいかん世の中にするって意味じゃなかろうか。 「二毛作」は、老後の社会保障がないから、死ぬまで働き続けなきゃいけないようにするってことだったらどないしよ。
 なーんにも自分のアタマで考えてないとき、あるいは、ちょっとヤバイことを、えーいやっちゃえ!と思うとき、ミョーに意味なくおしゃべりになるその気持ち、私はよくわかる。

 

病院・施設から地域へ

  父の入院先のソーシャルワーカーから電話が来た。
 入院してもうすぐ3ヶ月になるので、次の受け入れ先の病院を探してもらっている。(できればかわりたくないのだけど)
 最初は「施設に帰れたら」と思っていたのだが、このところ肺炎や発熱を繰り返しているので、長期化も考え、もはや病院でも仕方なしと思ったからだ。
  ワーカーからの電話は、紹介状を出したT病院、M病院が父の受け入れを断ってきた、という内容だった。
 理由は「点滴が入って胃ろうができない」のと、 「次の受け入れ先が見つからない」からだそうだ。
 24時間の静脈注射(IVH)をしているなら受け入れやすいとのこと。
 つまり、IVHや胃ろうなどの医療処置がないと入院させてもらえないってことらしい。
 入院させてもらうために、あえてする必要のない医療処置をするなんて、どう考えてもおかしい。 しかも「次の受け入れ先」って?
 残念ながら父の様子を見る限り、「次の受け入れ先」の必要性は、私の目からも疑わしい。
 また長期入院できると言われている介護型の病院の判定結果は、
「点滴が入ってると難しい」(S病院)
 おいおい、なんぼ「介護型」とはいえ「病院」やろ?
「看護婦が最近急に減ったので、それでもよければ」(N病院)
 家族がやれ、ってか?
 何年待っても特養に入れず、高いお金を出して介護施設に入り(しかも2回も替わって)、健康状態を崩し、
「もうウチではみれません。病院へ行ってください」と言われ、
入院して治療をしたけど、もはや「生活施設」に戻れず、最後の受け皿の「病院」でさえ、病気の症状と病院の経営方針を理由に断ってくる。
 父だけが特別に難しいケースなのか? そんなことないはずだ。
 療養型ベッドを減らす方向などを打ち出した医療制度の改革と無関係ではないだろう。
 「施設や病院から地域へ」
 病院でみれなくなったら最後は家でみろ、ってことやろか。
  これが「美しい国」のやることだから、ほんとに力無く笑うしかない。
  あはは。

 

兵隊にとられる

  職場で昼休みにテレビを見ていると、ちょうど シンゾー君が自民党総裁に選ばれるところだった。
 昼休みを終え、事務所の人に話すと、20代の子どもがいるおばさんが、
「息子が兵隊に採られるゥ〜!!」とよろめいていた。
 ゆっとくケド、ウチはフツウの職場だ。