ドラマ予想

  昼休みにテレビを観ていたら、新番組の宣伝。
「ハケンの品格」だって。
なーんか、やだなぁ〜。
「派遣」を「ハケン」と書く感覚や、
「品格」って他人のフンドシ再利用したり。
篠原涼子が派遣社員のドラマのようだけど、 ワタシ、観なくても予想できる。

 仕事のできるちょっと姉御肌の主人公。
 服装は上質でシンプル。
せいぜい住まいくらいは質素にしてリアリティを出すのだろう。
合理的思考の彼女は、馴れ合いで無駄の多い正社員としばしば衝突する。
旧態依然としたオヤジ部長は
「ハケンが逆らうんじゃなぇ!言うこと聞いてりゃいいんだ!」
 と暴言を吐く始末。
そんな様子をみて共感を持ち始める職場の人間。
イヤミばかり言っていがみあっていたエリートイケメン正社員といつしか・・・。

・・・みたいな感じじゃないのか?
 年収や福利厚生についての正社員との比較や、年金の話、
パワハラ・セクハラへなど不当な処遇への対応法などきっと出てこないだろう。 (描かれることを期待するが)
 しかし、これって派遣労働を拡大させるための 国策ドラマか?
 と勘ぐってしまう今日この頃。

 

受付嬢

  新聞で「朝日新聞の受付嬢」の求人が載っていた。
20〜25才くらいまで、とある。
なんだよぉ〜!若い女ならいいのかよぉ〜!
ワタシが受付嬢になったら、 ウヨクの人がやってきても、
堂々と論陣を張って 追い返してやるのに。

(編集部注:「論陣」とは意味不明なことをしゃべくってあきれさせること)

 

イケてるおじさん

  昨年末、NHKの「論点」(だったと思う)という短い番組で、
阪大の菊池誠教授が 「マイナスイオンは根拠がない」などなどといった、
最近蔓延する「ニセ科学」について話していた。
科学的に説明するなら「どちらともいえない」というのが良心的なのに、
最近は白黒ハッキリつける 「ニセ科学」の方が
むしろ「科学的」に思わるねじれが生じているという。
「ありがとう」とコップの水に話しかけるときれいな氷の結晶ができる、
というエピソードも根拠がなく、道徳の問題と混同していると批判していた。
コップの水の話は「心のノート」という文部省が配った道徳教本に紹介されている。
番組では触れられていなかったが、
きっと「心のノート」や「改正」される教育基本法について思うところがあるのだろう。
静かな語り口に、怒りがにじみ出ているような気がした。
 こういう人を取り上げるNHKもまだまだ捨てたもんじゃない。

 

本の宣伝

  友人のミナミが「教育の自由はどこへ」(現代人文社1600円)という本を出版した。
 全国の教育現場の「今」を伝えている。
「あるがまま」を伝えるため、ある意味、サヨクの人が期待して読むと「あれ?」と肩すかしをくらうかもしれない。
でもこれが現実。
「歴史歪曲のつくる会教科書はけしからん!」と言う人も、
「ハンテン・ハンキミ」の人も、
「自由が重んじられ世の中がめちゃくちゃになった。国や家族や郷土を大切にすることを掲げた昔の教育にも良いところはあった」という人も、
私も含めて、義務教育現場からもう何年も遠ざかっている人も、ミナミの本を読んで、まず「現場」を知ろう!
 ・・・って宣伝です。